新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」23日の群馬大会で、マスター・ワト(23)がエル・デスペラードを破り1敗を死守した。
左ヒザへの集中砲火にも屈することなくトルニージョアタック、トぺコンヒーロと場外への飛び技を連発したワトだったが、必殺のRPP(変型セントーン)をかわされると形勢逆転を許す。ギターラ・デ・アンヘルを決められ、反撃のTTDも不発に終わってしまった。
さらには急所蹴りからのロコ・モノ(ナックルパート)を浴び、ピンチェ・ロコ(変型バスター)の体勢に捕らえられ絶体絶命のピンチに。しかしワトはこれをティヘラからの横入り式エビ固めで回避。そのままジャックナイフ式エビ固めで丸め込み、鮮やかに逆転の3カウントを奪ってみせた。
試合後のリング上では余力を残したデスペラードのストンピングにさらされたが、マネジャー・天山広吉(49)がモンゴリアンチョップで撃退するという美しき師弟愛も披露。堂々と「このBOSJ、俺が取ったる。優勝したるから。アイ・ウィル・ビー・グランドマスター」と優勝宣言を繰り出した。
初出場ながら3勝1敗で首位タイを走るワトは「面白かった、楽しかったよ。これからも1人ずつ、全てのヤツをいてこまして、俺がBOSJ優勝します」と自信満々だ。天山も「最後のなんや、あれ。すごいな。見たことないけど」とワトの成長には目を細めるばかり。ワトからたった一言「ひらめきです」とだけ返答された天山は「いいじゃないか。(中略)このまま勝利街道バク進してもらいたいですね。最後の技、あんな技できるって聞いてなかったけどね。(中略)あんな大技持ってるんやったら、ガンガン使っていってほしいと思いますよ。(中略)そのままね、グランドマスターなってほしいよね。(中略)ざまあみろよ、デスペラード、カマーン!」と戦った本人より何倍も長いコメントを残し、興奮を隠しきれない様子だった。