新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」23日の群馬大会で、高橋ヒロム(30)がDOUKI(28)を下し、3勝目を挙げた。

 DOUKIボム(場外へのダイビングセントーン)、デイブレイク(飛び付き式変型DDT)といった多彩な技に苦戦を強いられた。イタリアンストレッチNо.32(変型ダブルアームバー)を強引に持ち上げビクトリーロイヤル(変型フェースバスター)をさく裂させるも、変型の土遁の術で再びピンチを迎えた。

 それでもスープレックス・デ・ラ・ルナ(変型飛龍原爆固め)だけは阻止すると、トラースキックから強烈な首折り弾を連発して形勢逆転に成功。最後はTIME BOMBで粘るDOUKIを振り切った。

 同年代にして互いにメキシコ遠征経験を持つ両者だったが、歩いてきた道は対照的。約10年間「泥水をすすった」と公言するDOUKIは、新日本所属選手としてメキシコ武者修行に訪れ大舞台でも活躍したヒロムにジェラシーをあらわにしていた。

 そんなDOUKIを返り討ちにしたヒロムは「人一倍苦労してきた? そんなことはお前自身が選んだ道だろ。人の人生は全員、違った色をしてるから面白いんだろうが。みんな同じじゃ何も面白くねえよ。プロレスだって同じだろ」とキッパリ。「刺激を受けた。俺はこっから始まるぞ。優勝しなきゃいけねえんだ。DOUKI、お前との戦いで、いろんな大事なもの、思い出せたよ」と手応えを感じ取っていた。