新日本プロレス「ワールドタッグリーグ」19日の東京・後楽園ホール大会で、「ジ・エンパイア」のグレート―O―カーン、ジェフ・コブ(38)組がバッドラック・ファレ(38)、チェーズ・オーエンズ(30)組を破り、偉大なる2勝目をあげた。
早々に奇襲を受け場外に連れ出されたオーカーンは、ファレにマイクコードで首を絞められるなど、無礼千万で許しがたい攻撃にさらされた。それでも切れ味鋭い2段蹴りから雄々しいモンゴリアンチョップを決めて窮地を脱すると、オーエンズに狙いを定めて集中砲火を浴びせていく。怪力無双のアイアンクローで捕らえてからファレに投げつけ敵軍を分断。豪快無比な一本背負いでグロッギーになったオーエンズをコブに向かって放り投げ、ツアー・オブ・ジ・アイランド(変型パワースラム)をアシストした。
愚民どもに支配者としての力を知らしめたオーカーンは「バレットクラブの支配も、もうすぐだなぁ~。次の後楽園、キング(EVIL)、楽しみだなぁ~!」と、ずいぶん先となる30日後楽園大会の公式戦(対EVIL、高橋裕二郎組)まで見通しておられるご様子。その視野の広さと、初出場とは思えぬ貫録に、我々愚民はただただひれ伏すしかない。