新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」18日後楽園ホール大会で、エル・デスペラードが高橋ヒロム(30)を撃破しリーグ戦初勝利をあげた。

 ラリアート、チョップ、エルボーと無数の打撃が飛び交う意地の張り合いは、20分過ぎに急展開を迎えた。ヒロムとレフェリーを交錯させたデスペラードは、無法地帯となったリング上にイスを持ち込む。

「これでいいのか? 打ってこいよ!」というヒロムの挑発に一時はイスを投げ捨てる素振りを見せたがこれはブラフ。容赦なく左ヒザにイス攻撃を乱射すると、レフェリーをリング上に引きずり上げる。

 悶絶するヒロムをレッグブリーカーからヌメロ・ドス(変型マフラーホールド)で捕獲しギブアップを奪ってみせた。

 現IWGPジュニア王者は石森太二(37)だが、今シリーズの大半でメインイベントの公式戦が組まれているのはヒロム。

 そんな圧倒的な存在感を示す優勝候補に土をつけたデスペラードは「俺は別に新日本ジュニアの顔なんてなろうなんてこれっぽっちも思っちゃねえが、アイツが光れば光るほど、輝けば輝くほど、その影でゴチャゴチャやってる俺たちの影も強くなる。頑張ってくれ、ヒロム。でもこのBOSJ優勝するのは間違いなく俺だ。なんでかって? 顔をもう潰しちゃったからよ」と勝ち誇っていた。