新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」が、15日愛知県体育館大会で「ワールドタッグリーグ」と同時開幕。高橋ヒロム(30)がIWGPジュニア王者・石森太二(37)を撃破し2年ぶり2度目のVへ最高のスタートを切った。

 初戦からいきなり天王山を迎えた。8月29日明治神宮野球場大会でベルトを奪われれた石森と激突したヒロムは、開始早々TIME BOMBを狙うなど序盤からフルスロットル。断崖式パイルドライバーを浴びながらも、場外で石森の三角飛びケブラーダをキャッチし変型ドライバーで叩きつける。ラ・ミスティカからのYes Lоckもなんとかロープエスケープし九死に一生を得た。

 高度な切り返し合戦からファイヤーマンズキャリーの体勢で担ぎ上げたヒロムは、ターンバックルめがけてのデスバレーボムから正調デスバレーボムを発射。ついに必殺のTIME BOMBをさく裂させて激闘に終止符を打った。

 雪辱を果たし価値ある勝ち点2を獲得したリング上では「この疲労感、最高に幸せだろ。プロレス見て、プロレスやって疲れられるなんて、最高に幸せじゃねえか。こんなご時世の中、悪いけど、まだまだ疲れてもらうぞ。プロレスファンのみんな、覚悟しておけ。この1か月間、俺たちがすげえ試合見せまくって、どんどん疲れさせて、最終的に昇天させてやるから楽しみにしておけ。もっと、もっともっともっとみんなで! 楽しもうぜ!」と絶叫した。新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期となっていたジュニアの看板シリーズは、満を持して年末に復活を果たした。その主役を張るのは、千両役者・ヒロムをおいて他にいない。