新日本プロレス7日のエディオンアリーナ大阪大会で、グレート―O―カーンはオカダ・カズチカ(32)に無念の失神負けを喫した。

 G1クライマックスの終盤で凱旋…いや新日本マットの侵略を開始したオーカーンはウィル・オスプレイ(27)と新ユニット「ジ・エンパイア」を結成。いきなり団体トップとのシングル戦という大一番に臨んだ。

 ゴング前の奇襲で試合の主導権を握ると、奇声をあげながらモンゴリアンチョップを連発。オカダもマネークリップ(変型コブラクラッチ)をアイアンクローで阻止し、リバースブレーンバスターをさく裂させた。

 だが必殺のエリミネーター(アイアンクロースラム)を回避されローリングラリアートを浴びると、マネークリップで捕獲されてしまう。何とかロープに逃れようとするもバックブリーカーで動きを止められる。再度のマネークリップでついに絞め落とされレフェリーストップ負けとなった。

 戦前は「オカダはオーカーン時代の礎になる運命じゃ」とうそぶいていたが、やはり新日本トップの壁は厚かった。2018年6月に英国マットで誕生以降守ってきた無敗神話がついに崩壊したオーカーンは「タップアウトなんか…してねえぞ! クソ野郎!」と、それはみんな知っていることを改めて主張していた。

 一方で勝利したオカダは、試合後のリング上でオスプレイと対峙。「お前は俺のテストを通過した」と、東京ドーム大会(来年1月4、5日)でのシングル戦を提案された。G1クライマックス公式戦で敗れているオカダが断る理由はどこにもなく「今までみたいに兄弟ゲンカなんていかねえからな。いま世界中でお前をひねりつぶしたいのは、この俺だ」とリベンジを予告していた。