7日の新日本プロレス・エディオンアリーナ大阪大会でIWGPヘビー級&インターコンチネンタル(IC)2冠王座に挑戦するEVILが、王者の内藤哲也(38)に不穏予告だ。3度目となる両雄の2冠戦には批判的な意見が噴出。だがEVILは自身の正当性を主張した上で、内藤の言動については――。

 先のG1クライマックス公式戦で内藤を破ったEVILは、大阪決戦で王座奪還を狙う。今年だけで両者のシングル戦は4度目とあり、内藤は「『またかよ』って思ったでしょ。俺も思ったよ」と団体の決定を皮肉っている。

 だが、これに対し挑戦者は「『またかよ』も何も、また俺に負けたのはお前だろ。逃げたければ別の挑戦者を指名すればよかったんじゃないか?」と指摘。今年の戦績は2勝1敗で勝ち越しており「ニセモノの2冠王者に東京ドームのメインに立つ資格はない。ドームでジェイ(ホワイト)と戦うのは俺だ」と豪語した。

 大阪決戦では同じバレットクラブ(BC)のジェイが、G1覇者の飯伏幸太(38)が持つ2冠王座挑戦権利証に挑む。ともに勝利を収め、年間最大興行でBC同門対決を実現させるつもりだ。

 さらにIWGPとICを分けて防衛戦を行うプランを掲げる内藤に「2冠王者失格」の烙印を押す。「自分が挑戦するときは2冠戦で、防衛戦は別々がいいでは筋が通らないだろ。そんなやつに2本のベルトはふさわしくないな」と糾弾した。

 新日本の2冠論争は、内藤が史上初の快挙を目指したことに起因する。そこでEVILは「十分楽しんだだろ。俺が“2冠の呪縛”から解放してやるよ。最後に『史上初めて一度も防衛できなかった2冠王者』として名前を刻ませてやる」と2冠戦線からの追放を予告した。

 1日の後楽園大会ではタッグ戦で内藤と激突。セコンドを乱入させて試合をぶち壊すと、反則負けが宣告された後もベルト殴打からEVIL(変型大外刈り)を浴びせて2冠王者をKOした。「大阪でも最後にリングで寝てるのはあいつだ」。再び2本のベルトを暗黒に染め上げる。