【新日本】棚橋 “抜け道”からの復活を目指す

2020年10月26日 11時00分

棚橋(奥)はスリングブレイドをKENTAに決めた

 新日本プロレスの棚橋弘至(43)が“抜け道”からの復活を目指す。先のG1クライマックスは2年連続の負け越しに終わったが、11月7日エディオンアリーナ大阪大会ではKENTA(39)とのIWGP・USヘビー級王座挑戦権利証争奪戦に臨む。ジョン・モクスリー(34)の王座を標的にすることで、見えてくる道筋とは――。

 復権を狙ったG1は、昨年に続き4勝5敗の負け越しに終わった。棚橋は「言い訳ができない結果ではあります」と悔しさをにじませる一方で、「去年とは違って、試合で思う通りに体をコントロールできていた。なので暗さはないです」と再浮上への手応えをつかんだ部分もあった。

 6日の公式戦(広島)でUS王座の挑戦権利証を保持するKENTAに勝利したことで、同王座戦線への道も開かれた。大阪決戦で激突する相手を「時代にフィットしたレスラー」と評した上で「僕、実はそういうの苦手なんです。SNSとかで絡まれるのが。公式サイトの連載でも『棚橋さん、文章は面白いのに会って話すと面白くないね』って(担当者に)言われたり…。コミュニケーション能力が高そうに見えて意外と陰キャなんでね」と、太陽の天才児らしからぬ苦手意識を吐露する。

 早速KENTAは棚橋を殴打した際に壊れたブリーフケースの弁償を求めてきたが、負けじと「なら(棚橋仕様の)新しいブリーフケースを作りましょう」と応戦。権利証奪取の誓いを新たにした。

 US王座はこれまで全く縁がなかった。「2冠方面、NEVER方面、タッグ方面、どこにも“抜け道”がないかなと思ったら、1個だけあった。どさくさに紛れて言っちゃえって感じですね」と語る通り、勢い先行での権利証挑戦ではあるものの、ここから新たな動きが生まれる可能性もある。

 王者のモクスリーは米国でAEW世界王座も保持する。棚橋は1月5日東京ドーム大会で当時の同王者クリス・ジェリコ(49)にスペシャルシングルマッチで敗れているが、仮に勝利していれば王座挑戦が認められる条件だった。「負けっぱなしですからね。このままじゃ終われないとは思ってますけど。僕がUSヘビーを巻いたら、いろいろ禁断の扉を開くカギを持ってるかもしれないし。ベルトは持っていないけど、カギは持っているという」と、モクスリー撃破からジェリコとの再戦という展開も見据えた。

 25日の千葉・幕張大会では6人タッグ戦でKENTAと前哨対決。外道(51)をテキサス式四つ葉固めで下し、復調ぶりをアピールしたエースが新たな目標に向かって突き進む。