新日本プロレス25日の千葉・幕張大会で、凱旋帰国した岡倫之改めグレート―O―カーンがシリーズ開幕から破竹の3連勝を飾った。

 新日本マットを侵略するべく英国遠征から帰ってきたオーカーンはウィル・オスプレイ(27)と新ユニット「ジ・エンパイア」を結成した。11月7日大阪大会ではオカダ・カズチカ(32)とのシングル戦という大一番も決定している。

 この日の大会ではオスプレイと組みオカダ、辻陽太組と対戦。おどろおどろしい奇声を上げてオカダにモンゴリアンチョップを繰り出した思えば、スライディングキック、変型フェースバスターと猛攻を仕掛けていく。

 ドロップキックで反撃を許したものの、辻に狙いを定めるとリバースブレーンバスターを発射し試合を決めにかかる。必殺のエリミネーター(アイアンクロースラム)で難なく3カウントを奪ってみせた。

 オカダはCHAOSを裏切ったかつての弟分・オスプレイを標的としてオーカーンを〝通過点扱い〟しているが、3夜連続の勝利でその存在感は日に日に増すばかり。「おいオカダ! オスプレイにご熱心だけどな、エンパイアはオスプレイだけじゃねえぞ。足元と夜道に気をつけな」と、一人称に「余」を用いる男とは思えぬ物騒な宣戦布告を繰り出した。一挙手一投足から目が離せないオーカーンによる支配は、着実に進んでいる。