新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」17日両国国技館大会Bブロック最終公式戦で、SANADA(32)がEVILを撃破し、優勝決定戦(18日、両国)進出を決めた。

 Bブロックの突破争いは2敗のEVIL、内藤哲也(38)と、3敗のSANADAの3人に絞られていた。この日のセミで内藤がKENTA(39)に敗れたため、SANADAは直接対決の優劣からメインでEVILに勝てば決勝進出が決まる状況が整った。

 Skull Endからラウンディングボディプレス2連発を決めたもの、EVILのセコンド・ディック東郷(51)がレフェリーのカウントを妨害大荒れの展開に。SANADAはさらに合体のマジックキラーを浴びてしまう。

 ここで中継の解説として放送席にいたロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの高橋ヒロム(30)が助太刀に。ヒロムは急所攻撃からのマジックキラーを浴びながらも、SANADAにワイヤーチョーク攻撃に捉えていた東郷の排除に成功。このアシストを受けたSANADAがEVILをオコーナーブリッジで丸め込み、27分1秒のロングバウトに終止符を打った。

 開幕3連敗を喫しながら怒涛の6連勝で逆転突破を果たした。史上初の秋開催となったG1の決勝戦は初制覇を狙うSANADAと、連覇を狙う前年度覇者・飯伏幸太(38)の顔合わせとなった。試合後のリング上で「明日、G1の歴史にSANADAの名を残してやるよ」と豪語するとバックステージでも「SANADAがプロレス界の希望になってやるよ」。新日本、そして業界に新時代をもたらすべく、悲願のビッグタイトルに王手をかけた。