新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」11日名古屋大会Bブロック公式戦で、棚橋弘至(43)が後藤洋央紀(41)に敗れ痛恨の4敗目を喫した。

 首折り弾にカウンターのスリングブレイドを決めて攻勢に出ると、強烈な張り手からハイフライフローを狙いコーナーポストへ。ところがコーナー上で後藤に捕らえらて、逆に大技・雪崩式牛殺しを浴びてしまう。

 裏GTRを決められ絶体絶命の棚橋は、正調GTRを回避しサムソンクラッチを試みる。しかし読まれていたのかこれを潰されるとそのままGTRを決められ3カウントを奪われた。

 これで4敗となり、ブロック突破が極めて厳しくなった棚橋はコメントブースに倒れ込み「この5年で、コンディションは一番良かった。でも結果につなげられなかった。返せると思ってた技が返せない、受け切れると覚悟した技が、覚悟が足りない…」と声を振り絞った。

 実に11年ぶりの負け越しとなった昨年大会に続き苦難のG1となったが、公式戦が残っている以上は立ち上がるしかない。「アジャストが必要なのかもしれないけど、それ苦手なんだよね。全力でないと生きていけないからさ。大丈夫、最後まで全力…いつだってそうでしょ」と前を向いていた。