新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」10日大阪大会のAブロック公式戦で、オカダ・カズチカ(32)が鷹木信悟(37)を下し5勝目を挙げた。

 注目のシングル初対決は、ハイレベルな攻防が20分過ぎからさらに加速する大激闘となった。旋回式ツームストーンパイルドライバーからマネークリップ(変型コブラクラッチ)に捕らえたオカダだったが、龍魂ラリアートで反撃に転じられると戦前に予告されていた鷹木式レインメーカーを浴びてしまう。さらにローリングラリアートをキャッチされMADE IN JAPANでマットに叩きつけられた。

 それでもラスト・オブ・ザ・ドラゴン(変型ドライバー)だけは阻止すると、ローリングラリア―トから再びマネークリップに捕獲。驚異的な粘りで逃れようとする鷹木にバックブリーカーを浴びせてなおも絞め続け、ついにレフェリーストップに追い込んだ。

 前半戦で2敗を喫し、苦しい戦いが続いていたオカダだが「久しぶりにいい勝ち方ができたんじゃないかと。皆さん、初対決の意味は知ってますか? 『また次があります』っていうことですよ。また次を楽しみにしてもらえたらいいんじゃないかと」と鷹木の実力を認めた上で晴れやかな表情を浮かべた。

 新型コロナウイルスの影響を大きく受ける中でのG1だが「こんな状況でもしっかりお客さんの完成は届いて、こういう熱い戦いができてると思います。やっぱりもらってばっかりってのは好きじゃないから、結果で返していかなきゃいけないと思うから、G1クライマックス優勝して、もっともっと先のこと、やっていきたいと思います」と誓っていた。

 これでAブロックは残すところ公式戦3試合。優勝決定戦への進出争いは2敗で並ぶオカダ、飯伏幸太(38)、ジェイ・ホワイト(27)、ウィル・オスプレイ(27)の4人に絞られた。