新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」7日広島大会のAブロック公式戦で、オカダ・カズチカ(32)がジェフ・コブ(38)を下し4勝目を挙げた。

 スープレックス地獄に苦しんだが、ドロップキックからのツームストーンパイルドライバーで攻勢に出た。だがマネークリップ(変型コブラクラッチ)を切り抜けられると、ジャーマンスープレックスで再び劣勢に立たされた。

 ツアー・オブ・ジ・アイランド(変型パワースラム)を丸め込みでしのぎローリングラリアートを決めたが、コブは驚異の打たれ強さで仁王立ち。ならばとリバースネックブリーカーの要領で持ち上げておいて、そのまま上になって押さえ込むエビ固めで意表を突く3カウントを奪ってみせた。

 前半戦で2敗を喫し厳しい状況に追い込まれていたオカダだが、なりふり構わぬ勝ち方を駆使して首位タイに浮上。「(負傷していた)腰のテーピングもなくなったし、こういう勝ち方もできる。次あと何があるかな…。まあ、楽しみにしてて。こうやって勝ち始めることができたってのが、自分のなかですごく大きいので」と、復調の手ごたえを感じ取っていた。