新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」5日高松大会のAブロック公式戦で、ジェフ・コブ(38)が前年度準Vのジェイ・ホワイト(27)から金星を挙げた。

 新日本マット最強外国人の座を欲しいままにするジェイを、アテネ五輪出場経験のあるレスリング戦士が撃破した。多種多様なスープレックスに加え、その場飛びムーンサルトプレスも使いこなす驚異の身体能力で試合を優位に運ぶ。だが、ジェイのピンチに介入してきたセコンドの外道(51)に気を取られSSS(スリーパースープレックス)で逆転を許してしまう。

 それでもコブはブレードランナーを切り返してツアー・オブ・ジ・アイランド(変型パワースラム)を発射。なおも妨害を試みる外道をリフトアップしてジェイに投げつけると、再びツアー・オブ・ジ・アイランドをさく裂させ試合を決めた。

 殊勲のリーグ戦2勝目をあげたコブは「大事なのはスタートよりもゴールなんだ。最後に訪れる希望の光が見えてきたぞ。まだまだだ」と逆襲宣言を繰り出した。

 一方で鷹木信悟(37)、飯伏幸太(38)、オカダ・カズチカ(32)を相手に開幕3連勝と絶好調だったジェイは、ここに来てまさかの2連敗に「俺の実力が大したことないと思い始めているファンがいるかもしれない。お前たちの目は節穴か? もう一度俺が誰なのか思い出させてやろうか?」とご乱心。

 Bブロックのバレットクラブ同門対決でKENTA(39)を相手にダーティーファイトで勝利したEVILに対して「心底ガッカリした。あれは許せない。バレットクラブがなければお前は2冠王者になれなかった。態度を改めるべきだ。あまり調子に乗るな」と苦言を呈し、何やら不穏な気配を漂わせていた。