新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」30日後楽園大会のAブロック公式戦で、石井智宏(44)が鷹木信悟(37)を破り4戦目にして待望の初勝利を挙げた。

 昨年のG1公式戦、今年2月のNEVER無差別級王座戦と過去2度にわたる激闘に敗れている石井が雪辱に成功した。互いに喉元にチョップを打ち込み、無数の首折り弾、エルボーを繰り出し合った両雄の意地の張り合いが動いたのは20分過ぎだ。鷹木式GTRからパンピングボンバー(首折り弾)を浴びた石井だったが、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンを回避するとスイングDDTで反撃に転じる。

 なおも繰り広げられる首折り弾とヘッドバットの応酬から延髄斬りを決めた石井は、渾身のラリアートで鷹木を一回転させる。最後は渾身の垂直落下式ブレーンバスターで激闘に終止符を打った。

 開幕から3連敗を喫していた石井だが、宿敵からの会心勝利で逆襲ののろし。「3連敗? それがどうした。鷹木、そんなもん、激烈でもなんでもねえんだ。戦う上でこれが当たり前なんだ。てめえとはよ、1回勝った負けたの次元の話じゃねえんだ。分かったか」と勝ち誇った。