新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」30日後楽園大会のAブロック公式戦で、前年度覇者の飯伏幸太(38)がジェフ・コブ(38)を下し3勝目を挙げた。

 アテネ五輪出場経験のあるレスリングエリートの怒とうのスープレックスに苦しんだ。豪快なアスレチックプレックスで投げ捨てられると、強烈なラリアートからロコモーション式サイドスープレックスに捕らえられる。フランケンシュタイナーで切り返そうとしても耐えられ、逆に変型のF5でマットに叩きつけられた。

 それでもツアー・オブ・ジ・アイランドだけは阻止すると、強烈なハイキックで反撃開始。なおも投げ技を狙うコブに担ぎ上げられても脱出し、ジャンピングニーを炸裂させる。そのままカミゴェを叩き込み逆転勝利を収めた。

「初対決だけど、本当に強いね。やっぱりオリンピック選手だけあって、もとのパワーが全然違いました。始まってね、開幕して歯がもうぐらぐらしてるですよ。そのくらい過酷だったです」とコブをたたえた飯伏は、この日の勝利でブロック首位タイに浮上し連覇へ前進。「絶対、今日も寝れない。忘れない。諦めない。裏切らない。変わりないから。次も同じ。(ウィル・)オスプレイ、用意しとけよ」と、次戦(10月5日、高松)へ闘志を燃やしていた。