新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」27日神戸大会のAブロック公式戦で、前年度覇者・飯伏幸太(38)が石井智宏(44)を下し2勝目を挙げた。

 互いに一歩も引かない打撃戦からシットダウン式ラストライドを決めた飯伏だったが、フランケンシュタイナーをパワーボムで切り返されるとラリアートを浴び劣勢に。カミゴェにも強烈なカウンターのヘッドバットを合わせられ窮地に立たされた。

 それでも石井の垂直落下式ブレーンバスターを逃れるとオーバーヘッドキックから掟破りの垂直落下弾で形勢逆転に成功する。ジャーマンを着地してボマイェを決めると、強烈なジャンピングニーを発射。最後はカミゴェで粘る石井を振り切った。

 激闘を制した飯伏は「まだまだ大丈夫。自分に負けない。自分から逃げない。自分から諦めない。そして最後、必ず裏切らない」と自らに言い聞かせるように繰り返した。「全部全力で行けるコンディションをつくって来てるんで、一切心配はない。棚橋(弘至)さん、待ってて」と、タッグパートナーとの優勝決定戦(10月18日、両国)を改めて約束していた。