新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」23日札幌大会のAブロック公式戦で、ジェイ・ホワイト(27)が前年度覇者・飯伏幸太(38)を破り連勝発進に成功した。

 昨年の優勝決定戦と同じ顔合わせとなった公式戦で、ジェイは序盤から右ヒザへの一点集中攻撃でペースを握った。飯伏がスワンダイブジャーマンを狙おうとしても、場外からセコンドの外道が妨害するなどダーティーな戦いぶりを見せる。

 ボマイェからシットダウン式ラストライドを浴びて反撃を許したものの、再び外道が場外から姿を現すとタオルを投げるようなそぶりでレフェリーの気を引く。その隙に急所攻撃を見舞ったジェイはレッグロールスープレックスを発射した。

 怒れる飯伏はジャンピングニーを放つと、外道にもハイキックを見舞って邪魔者を排除したが、ジェイはこのわずかなタイムロスの間に体力を回復。カミゴェにカウンターのブレードランナーを合わせて、3カウントを奪ってみせた。

 前年度覇者との大一番を制したジェイは「これで俺が2勝、飯伏が1勝だ。(勝ち点が)4ポイントになったぞ。次はオカダだ」と、オカダ・カズチカ(32)との次戦(27日、神戸)に照準。決戦の地・神戸は2018年9月に当時CHAOSだったジェイと外道が結託してオカダを裏切った因縁の舞台だ。「あの場所でプロレス史上最も衝撃的な瞬間が生まれた。俺たちの2周年を盛大に祝おう。レインメーカーはもうカネの雨を降らすことはできない。ここにはキングスイッチ(=ジェイ)という本物のスターがいるんだ」と、とにかく言いたい放題だった。