新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」23日札幌大会のAブロック公式戦で、ウィル・オスプレイ(27)が石井智宏(44)とのCHAOS同門対決を制し連勝スタートを切った。

 105キロにまで増量し完全にヘビー級仕様の肉体改造に成功したオスプレイだが、ジュニアヘビー級時代と遜色ないキレのある動きと空中技で試合の主導権を握る。場外鉄柵を使ったオスカッター、その場飛びスパニッシュフライと華麗な攻撃を展開した。

 石井の垂直落下式ブレーンバスターにも、スタナーやリバースフランケンシュタイナーで切り返し対応する。ストームブレイカー(変型ネックブリーカー)を嫌った石井をそのまま垂直にマットに突き刺すと、ヒドゥン・ブレイド(後頭部へのバックエルボー)を発射。最後はストームブレイカーを完璧に決めて激闘に終止符を打った。

 ブリティッシュヘビー級王座も保持する英国最強の男は「G1を制覇して東京ドームのメインで戦うんだ。そして2冠王になってやる」と豪語。昨年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」決勝戦以来の再戦となる鷹木信悟(37)との次戦(27日、神戸)に向け「またお前のみじめな姿をさらしてやる。ドラゴン退治は俺に任せてくれ。俺はあのころよりもさらに強く、大きく進化したんだ」と自信をのぞかせていた。

 一方でその鷹木はジェフ・コブ(38)のツアー・オブ・ジ・アイランド(変型パワースラム)に沈みまさかの開幕2連敗。早くも苦境に立たされている。