新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」は20日エディオンアリーナ大阪大会でBブロック公式戦が行われ、初制覇を狙うSANADA(32)が「KOPW」保持者・矢野通(42)に敗れ黒星発進となった。

 伏兵に足をすくわれた。場外に逃げた矢野にプランチャを見舞ったSANADAは、花道でパラダイスロックを完成させリングアウト勝ちを確信する。ところが何を思ったか、場外カウントの途中でセコンドのヤングライオン・上村優也(25)が矢野のロックを外してしまう。

 これに激高したSANADAは、上村にパラダイスロックをかけようとするが、そのスキに矢野に背後を奪われる。自身の足と上村の足をテーピングでぐるぐる巻きにされ、自由を奪われたSANADAは呆然。すかさずリングに戻った矢野を、上村との二人三脚で追いかけようとしたが無情にもカウント20が数えられ、リングアウト負けとなった。

 策士が掘った落とし穴にまんまとはまってしまったSANADAは、ノーコメントで会場をあとに。優勝候補の一角とも目される実力者が、手痛い一敗を喫した。