新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」が19日のエディオンアリーナ大阪大会で開幕。Aブロック公式戦でNEVER無差別級王者・鈴木みのる(52)が石井智宏(44)を下し、初制覇へ好発進した。

 昨年はG1出場メンバーから外れ新日本に噛みついたみのるは今年、NEVER王者として堂々の参戦。初戦でかつてブリティッシュヘビー級王座をかけて激闘を繰り広げた石井を迎え撃った。 

 序盤から無数の張り手、エルボーを繰り出し合う壮絶な意地の張り合いが展開された。一歩も引かない打撃戦の中で、みのるは強烈なエルボーのヒットする音を会場に轟かせる。石井のラリアート連発で反撃を許し、垂直落下式ブレーンバスターを狙われたが、これを逃れるとフロントネックロックに捕獲。一気にゴッチ式パイルドライバーでマットに突き刺した。

 次戦の23日札幌大会では、鈴木軍の同門・タイチ(40)との公式戦が組まれている。11日後楽園大会では同じコーナーにいながら試合後に首をつかみ合い一触即発に。同門対決を控えみのるは「次はタイチだ…」とだけつぶやき、不気味な気配を漂わせた。