新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」が19日、エディオンアリーナ大阪大会で開幕。Aブロック初日はタイチ(40)がジェフ・コブ(38)を下し白星発進した。

 コブの怪力に苦しんだタイチはツアー・オブ・ジ・アイランド(変型パワースラム)を丸め込みで切り返すと、デンジャラスバックドロップで反撃に出る。強引なスープレックス3連発を浴び再び窮地に陥ったが、2発目のツアー・オブ・ジ・アイランドも回避。ジャンピングハイキック、カウンターの天翔十字鳳(トラースキック)で畳みかけ、最後はブラックメフィスト(変型水車落とし)で3カウントを奪ってみせた。

 幸先のいい滑り出しに好角家のタイチは「いい一番だった。関取らしく、初日白星。あと14日か。この調子で一番一番、集中していきます」とG1と本場所を混同しつつ賜杯を狙う。

 次戦の鈴木みのる(52)との鈴木軍同門対決が注目を集める中「いつまでもお前の知ってるタイチじゃねえんだ。お前に俺を、殺す実力があるならやってみろ。返り討ちにされるかもな。これは俺とヤツの、10年間の戦いだ。お前らには関係ねえんだ。なんと言おうと…」と、近寄りがたい殺気を放っていた。