新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」が19日、エディオンアリーナ大阪大会で開幕。Aブロック公式戦でウィル・オスプレイ(27)が高橋裕二郎(39)を下し、初制覇へ好スタートを切った。

 2年連続出場の新鋭が、5年ぶりにG1に戻ってきた男を打ち砕いた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で久々の新日本マット登場となったオスプレイだが、驚異の身体能力は健在。その場飛びシューティングスタープレス、ピッピーチェリオ(スワンダイブ式フライングフォアアーム)で制空権を握る。

 裕二郎のスープレックス主体の反撃に遭うも、オスプレイはなんと東京ピンプスを着地。スライディング式バックエルボーからストームブレイカー(変型ネックブリーカー)で3カウントを奪った。

 試合後はマイクを握り「アイムホーム!」と日本のファンに帰還を報告。「俺は現在、世界最高のレスラーだ。コロナで新日本も大変大変だったと思うけど、これからはもっと面白くなるぞ。ウィル・オスプレイが戻ってきたからな」と豪語した。

 次戦の23日札幌大会ではCHAOSの石井智宏(44)との同門対決を控える。「なんでも受けてやる。力の限り俺にパンチしてこい。でも最後に負けるのはイシイサン、あなただ。俺は『ザ・ワン』なんだ」と腕をぶした。