新日本プロレス29日明治神宮野球場で行われたIWGPジュニアヘビー急選手権は、挑戦者の石森太二(37)が高橋ヒロム(30)を破り、第87代王者に輝いた。

 石森は序盤からヒロムの古傷である左肩を徹底的に痛めつけた。必殺のブラディークロスこそ阻止されTIME BOMBを浴びてしまうが、これをカウント2で返し執念をのぞかせる。

 追撃のTIME BOMB2を狙われた石森は、これをリバースのブラディークロスで切り返し一気に形勢逆転。最後はYes Lоckでギブアップを奪い、文句なしのベルト奪還を果たした。

 一昨年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」決勝戦で敗れた雪辱を果たした新王者は「ついにヒロムを倒してこのベルトを取ったぞ。今回アイツの肩の怪我はあったかもしんないけど、プロレスはこうだったらとか、怪我しなかったらとかはないから。勝負の世界は甘くない。ヒロムきゅんは、デッカイ夢ばっかり追ってないで、もっと地道な現実を見ないとな」と勝ち誇った。その上で「このベルトはゴールではなく、あくまでスタートだから。これからゆっくり、じっくりリボーンしていくよ」と豪語した。

 一方のヒロムは完敗を認めつつ「俺は諦めねえぞ。負け続けて這い上がった人生だ。何度でもやってやるからな。俺はお前からIWGPジュニアのベルトを奪う」と悔しさをかみ殺していた。