新日本は16日の静岡大会を予定通り開催した。13日の愛媛・宇和島市総合体育館大会では一部選手の発熱が確認されたため、試合開始直前に中止を発表。当該選手はその後、新型コロナウイルスの抗原検査、抗体検査に加え、PCR検査でも15日に陰性が確認された。団体は一部対戦カードに変更の可能性があるとしていたが、出場予定だった34選手全員が揃った。

 メインでは神宮決戦でIWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王者のEVILに挑戦する内藤哲也(38)が6人タッグの前哨戦で躍動。デスティーノでディック東郷(51)を沈め、ベルト奪還に弾みをつけた。

 試合後のリング上では「今、コロナの影響でいろいろと困難な状況が続きますが、みんな一緒にこの壁を乗り越え、また笑顔でお会いしましょう。その時を、トランキーロ! 焦らずにお待ちください」とメッセージ。最後は「今日は大合唱することができませんが、皆さま、心の中で一緒に叫んでください」と、恒例のLIJ大合唱を1人で敢行し、観客から大きな拍手を受けた。