【新日本】発熱選手の陰性発表 感染症専門家はプロレス界に対策提言

2020年08月15日 11時30分

新日本プロレス

 新日本プロレスは発熱の症状を13日に訴えていた所属選手の抗原検査・抗体検査を行った結果、新型コロナウイルスの“陰性”が確認されたと発表した。16日の静岡・ツインメッセ静岡北館大会は予定通り開催される。

 ただ、先週末には女子プロレス「WAVE」所属選手の感染が公表されており、マット界も“見えない敵”の脅威にさらされているのは間違いない。ではどう立ち向かえばいいのか。感染症に詳しい医療ガバナンス研究所理事長で内科医の上昌広氏は新日本が13日の愛媛・宇和島大会を開始直前で中止したことに「まずはよかったと思いますよ」と評価した。

 その上で、プロレス界全体のコロナ対策については「3密対策はもちろんやっているでしょうが、プロレスは(選手同士が)接する競技なので限界があります。ですから、やれることはPCR検査の数を増やしていくしかないんです」と指摘。

 PCR検査を実施している団体はあるものの、他のスポーツ界と比較するとその頻度の低さは否めない。米NFLは毎日行っており、上氏は「ハーバード大の研究者は週に一度やればどうかという提言をしています。プロスポーツ界は試行錯誤しながらも(対策が)進んでいます。また日本よりも米国の方が進んでいる部分もあるので、このようなルールや仕組みを導入するなど世界から学ぶのはどうでしょうか」と話した。

 一方、感染者が出た場合も「1人、2人ならしょうがないんです。こういう状況だと(どこかで)出るに決まっていますから。そうなれば選手には自宅で休んでもらえばいいわけで、それを集団感染させるかさせないかが最大の懸案事項。とにかく選手の間で広まらないことが第一。(感染者を)複数人出してはいけないので、今、考えるべきですよ」と提言した。

 PCR検査の回数を増やせば、各団体の経済的な負担も大きくなるが、一考に値するかもしれない。