新日本プロレス27日の後楽園ホール大会で、棚橋弘至(43)、飯伏幸太(38)の「ゴールデン☆エース」が逆襲へただならぬ覚悟を固めた。

 2人は12日大阪城大会で鈴木軍のタイチ(40)、ザック・セイバーJr.(32)組に敗れIWGPタッグ王座から陥落。現王者組からは再戦拒否のスタンスを示されている。

 この日の鈴木軍との8人タッグマッチでは飯伏がカミゴェでDOUKIを沈め一矢を報いたが、状況好転には至らない。とりわけ王者組の棚橋への評価が手厳しい。コメントブースでもタイチから「棚橋、終わったんだよお前は。なんでギャアギャア騒いでんだ。飯伏が言うならまだしも、なんでお前が言う権利あるんだ? お前の時代は全て終わった」と罵詈雑言を浴び、これに激高した飯伏が王者組ともみ合う一幕もあった。

 精彩を欠き厳しい戦いが続く棚橋は王者組の言葉を認め「飯伏は調子上げてるけど、俺がね…。飯伏の状態まで俺が上がれば、このチームはもっと強くなれる」と奮起。これに飯伏も「僕も正直、棚橋さんのコンディションは悪いんじゃないかと、ちょっと思います。ちょっと、上げてきてもらっていいすか? お願いします!」とあえて厳しい言葉でパートナーの完全復活を促した。

 コメントブースに一人残った棚橋は「俺がまた中心に戻りたいと思うなら、パートナーに、飯伏に『調子上げてきてくださいよ』って、どんな気持ちで言わせたか…。考えると、心苦しいけど、何とかします。くぅ~…今の飯伏のアレはこたえた…」と悶えながら控室へ。ゴールデン☆エース再浮上のカギは、太陽が再び光を取り戻すことができるのかどうかにかかっている。