新日本プロレス25日愛知県体育館大会で、オカダ・カズチカ(32)が高橋裕二郎(39)とのシングル戦に完勝した。

「NEW JAPAN CUP」決勝戦(11日、大阪城ホール)のEVIL戦に裕二郎が介入したことで遺恨が勃発した両者の一騎打ち。序盤から優位を築いたオカダだったが、バレットクラブの外道(51)が介入し試合の流れは一転。ステッキ攻撃、マイアミシャインで形勢逆転を許すと、ローリング式レインメーカーにカウンターのラリアートを浴びてしまう。

 それでも裕二郎の必殺技ピンプジュース(変型DDT)だけは回避し、得意のドロップキックで攻勢に。さらに外道にも一撃を浴びせ、裕二郎を変形コブラクラッチに捕らえる。なおも粘る裕二郎を旋回式のツームストンで突き刺し、再度の変形コブラでギブアップを奪ってみせた。

「これが完璧な実力差でしょう」と勝ち誇ったオカダは「でも、上まで上がって来てください。俺らみたいな若い人で、新日本プロレス盛り上げていきましょう」と近年は精彩を欠く裕二郎にエールを送った。

 一方でIWGPヘビー&インターコンチネンタルの2冠王座戦線については、大会前から本紙の取材でロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの〝お家騒動〟に巻き込まれていると切り捨てていた。「かわいそうだね、IWGPヘビーが。そんなもんに興味はなくなったんで、1個面白いことをやろうかなと。アイデアは出てきてるんで」と、改めて別路線を歩むことを予告していた。