新日本プロレス11日大阪城ホール大会で行われた「NEW JAPAN CUP」決勝戦は、EVILがオカダ・カズチカ(32)を破り初優勝。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを離脱し衝撃のバレットクラブ(BC)入りを果たした。

 EVILは準決勝でタッグパートナーのSANADAに容赦ない急所攻撃を浴びせるなど「何が何でも勝つ」と手段を選ばず勝ち上がってきた。この日もレフェリーの目を盗んで金的、イス上へのダークネスフォールズなどラフファイトで主導権を奪った。

 旋回式ツームストーンパイルドライバー、変型コブラクラッチホールドで反撃を許したEVILは、レインメーカー2連発から再び変型コブラに捕らえられ絶体絶命のピンチに陥った。ところがここでBCの外道(51)と高橋裕二郎(39)が介入。裕二郎がオカダをマイアミシャインで叩きつけ、戦況は再びEVILに傾いていく。

 なんとも不可解な介入に会場がどよめくなか、再びレフェリーとオカダを交錯させたEVILは、またも急所蹴りを連発。そのままEVIL(変型大外刈り)を決め、ついにオカダから3カウントを奪ってみせた。

 NJCを制した暗黒王は、12日大阪城大会でIWGPヘビー、インターコンチネンタル2冠王者・内藤哲也(38)への挑戦権を獲得。「リング上で圧倒的に完勝したのはこの俺、EVILだ。内藤、出て来いよ」と王者を呼び込んだ。

 内藤からは「なりふり構わず結果にこだわる姿、俺は好きだぜ。明日行われるLIJ同士の初めてのタイトルマッチ、お互い楽しもうぜ、カブロン」と拳を突き合わせるよう求められたが、そこにEVILはBCの象徴「ウルフポーズ」で応じ、何と裏切りのEVILを発射。リング上に登場した裕二郎、外道、邪道(51)、石森太二(37)のBC勢と合流し、内藤を完全KOした。

 まさかの造反劇から2冠取りへ向かうNJC覇者は「オイ、明日リングに大の字で倒れてるのは内藤お前だ。よく覚えとけ」と宣戦布告。LIJに対し「腐りきってる。虫唾が走りに走りまくっている」と完全決別宣言まで繰り出した暗黒王が、新日マットを一気に制圧する。