連覇に王手! オカダ・カズチカが掲げる2大公約 2冠解体&猪木氏との歴史的和解

2020年07月04日 16時30分

オカダ(右)はレフェリーストップで連覇に王手をかけた

 連覇に王手だ。新日本プロレス「NEW JAPAN CUP(NJC)」準決勝(3日)で、前年度覇者のオカダ・カズチカ(32)がIWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロム(30)を下し、決勝戦(11日、大阪城ホール)に進出した。IWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王者・内藤哲也(38)との王座戦(12日、大阪城)まであと1勝としたオカダが掲げる“2大公約”とは――。

 プロレス界の顔・レインメーカーと、ジュニアの新たなカリスマによる注目の初シングルマッチ。オカダはおきて破りのレインメーカーからTIME BOMBを浴びたが、旋回式ツームストーンパイルドライバーで反撃に出る。最後はレインメーカー2連発から執拗な変型コブラクラッチで絞め上げ、レフェリーストップで激闘を制した。

 これで連覇に王手をかけた。内藤への挑戦権が手に入れば、1月5日東京ドーム大会で史上初の2冠戦に敗れたオカダにとって絶好の雪辱機会となる。もちろん、当時から2冠に否定的だったオカダのスタンスは現在も変わっていない。「2冠になって何がプラスなのか全然(分からない)。ただの内藤さんの自己満足だっただけで、それで果たしてファンの人たちが幸せになったのかな」と疑問符を投げかけた。

 大阪城大会2日目(12日)は2冠戦として行われるが、生粋のIWGP至上主義者はインターコンチネンタル王座に興味はない。「返上か封印か分からないですけど、IWGPだけで価値を上げていったほうがいいかなと思いますね。結局2つで1つみたいな感じになっちゃって、じゃあ1個の価値がないのかと言われたら違うと思いますし」と2冠解体を予告。

 さらには新型コロナウイルス禍により宙に浮いた思惑がある。2月の札幌大会のリング上で突如としてアントニオ猪木氏(77)の名を叫び周囲を騒然とさせた。オカダは「やっぱり創始者(猪木氏)に今の新日本プロレスを体感してほしい。親孝行じゃないですけど…。猪木さんがつくってきたものは、ちゃんとこうやって受け継がれてるんですよっていうのを見てほしいのが一番ですね」と、新日プロと疎遠になっている猪木氏への来場希望があったと明かす。

 ただ、コロナ禍で3月から興行が中止に。一方で新日プロはかつての暗黒時代を乗り越え、東京ドーム2連戦を開催できるまで復活した。それだけに「すごい盛り上がりの新日本を見てもらいたいので、また超満員の空間をつくれるようになったらですね」とコロナ終息後に燃える闘魂との“出直し”を考えているという。「別にリングに上がってくれとか、入場曲で出てきてくれとかも全くないですし。ただ、そんなふうに出てきたくなっちゃう環境に(今の新日プロは)なってるんじゃないかとは思いますけどね」と目を輝かせた。

 無観客試合を経て、大阪城大会からは観客を入れた興行形式が復活する。早期のIWGP返り咲きと未来の“歴史的和解”を見据え、レインメーカーがNJCを制する。