【新日本】永田 最年長IWGP戴冠へ好発進「有事の際に裕志降臨ですよ」

2020年06月18日 16時35分

永田は伝家の宝刀でみのる(上)を沈めた

 大ベテランの逆襲となるか。新日本プロレス「NEW JAPAN CUP(NJC)」1回戦(17日)で、永田裕志(52)が鈴木みのる(52)との因縁対決を制し、IWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王者・内藤哲也(37)への挑戦権獲得へ好発進した。3度目のNJC制覇がかかるミスターが狙うのは「9年前の再現」だ。

 実に高校のレスリング部時代から長年にわたりいがみ合ってきた両雄。2013年のG1クライマックス公式戦以来約7年ぶりのシングルマッチは、開始のゴングと同時に無数のエルボー、張り手が乱れ飛ぶ意地の張り合いとなった。

 互いに一歩も引かず迎えた20分過ぎ、壮絶な打撃戦からエルボーをキャッチした永田は、カウンターのエクスプロイダーを発射した。さらにロープワークから背後を狙うみのるのスリーパーを切り返すや、必殺のバックドロップホールドを決めて3カウントを奪取。因縁の相手から勝利という最高の形で初戦突破を果たした。

 優勝者が7月12日大阪城ホール大会で2冠王者の内藤に挑戦するNJCは、IWGP王座の最年長戴冠記録(天龍源一郎の49歳10か月)の更新を目標に掲げるミスターにとって久々に巡ってきた好機。「52歳になっちったよ。どこまで記録を伸ばしてやるか」と苦笑いしつつも「新日本には、今回のように海外の選手が来られない時でも我々がいるから安心という層の厚さがある。人数合わせではなく、底力を世に見せつけたいなと。ここぞという時に出てくるウルトラの父みたいな感じだね」と闘志を燃やす。

 2月には中西学(53)が引退した。盟友の思いを引き継いだ永田は「まだ実感がないけど、なんか控室にいる時に思い出すよね。やっぱり彼の名前を忘れさせるわけにはいかないしね。俺的には得意技をちょっとでも継承することで、中西学という選手がいたことをまだまだ広めていきたい」と、第3世代健在を証明するつもりだ。

 前回優勝を果たした11年大会は、東日本大震災の直後だった。新型コロナウイルス感染拡大によりスポーツ、エンターテインメント界のみならず、社会全体が危機的状況にひんしている今だからこそ、自らの使命をしっかり認識する。

「あの時はお客さんが温かくて、プロレスの力っていうのを改めて感じたし、自分の力を見せることでファンの人たちを喜ばすことができたしね。今回はプロレスに飢えていた人たちに恩返しできるようにしたい。今こそ永田裕志。『有事の際に裕志降臨』ですよ、へっへへ」。センス抜群のキャッチコピーを旗印に快進撃を狙う。