いったいどうなるのか。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、4日に開幕予定だった新日本プロレス「NEW JAPAN CUP(NJC)」の行方も不透明なまま。そんな中、猛牛・天山広吉(48)は引退した盟友・中西学(53)の魂を継承する“野牛殺法”の開発を予告した。

 NJCについて天山は「まさにツームストーンというか、こればかりは仕方ない」と語りつつも「ただエントリーされて気合は入っているし、再開されるのであれば、シングルの実力を見せてまだまだバリバリやりたいって思ってる」と臨戦態勢を整えている。

 シングル戦線浮上に向けた貴重なチャンスであり、2月に引退した第3世代の盟友・中西(顔写真)の思いも背負って戦うという使命感も生まれた。「寂しさは拭い切れないけど…。彼の技を何かしら一個は継承したい気持ちはありますね。ニシオ君(中西)のことも忘れないでほしいという気持ちはもちろんありますし、自分にとってもプラスになる。攻撃のバリエーションも増やせるでしょうし」という気持ちでいる。

「野人」と称された中西のファイトスタイルと「猛牛」殺法が組み合わさればまさに鬼に金棒。「アルゼンチン(バックブリーカー)は恐れ多いけど、上からドン!とかマッケンローとかね。スピアーも自分、好きなんです。柳生ひろ…いや、“野牛広吉”でいきますよ」と豪語した。

 最大の懸念は「野牛」が「猛牛」や「野人」に比べるとひ弱そうなイメージなことだが、リングで強さを証明すればいいだけの話。「縁のない大会だけど、結果を残したいですね。どんな勝ち方でもいいんで」と表情を引き締めた天山が、ベテランの意地を見せつける。