【新日本】11大会中止の波紋 スターダムに続き3月15日まで「NJC」にも大きな影響が

2020年02月27日 16時35分

新日プロは2冠王者・内藤哲也らが出場した沖縄大会を最後に大会中止

 プロレス界の盟主もやはり新型コロナウイルスの猛威には勝てなかった。感染拡大による政府からの大規模イベント自粛要請を受け、新日本プロレスは3月15日までの興行中止を決定した。これまで状況を見守りながらも開催を続けてきたが、同じブシロードグループで先に中止を発表していた女子プロレス「スターダム」に続いて開催を断念。業界トップの決断は他団体にも影響が及びそうだ。

 日本国内を震撼させているコロナウイルスの脅威を、新日本も黙って見ていられなくなった。26日夜、公式ホームページ上で3月1日の茨城・水戸大会から、同14日の千葉・幕張大会までの11大会の開催中止を発表。発表直前に行われた沖縄大会が中止前最後の大会となった。3月16日以降の開催可否については「状況を注視しながら発表させていただきます」と記載。同じブシロードグループの女子プロレス「スターダム」は18日の段階で、3月14日までの大会およびファンイベントの中止を発表しているだけに、やむを得ない決定と言っていいだろう。

「旗揚げ記念日」となる同3日には東京・大田区総合体育館でIWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル2冠王者の内藤哲也(37)と、IWGPジュニアヘビー級王者・高橋ヒロム(30)の「スペシャルシングルマッチ」が予定されていたが、これも流れることになる。タイトル戦ではないものの「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の同門対決、ヒロムにとっては練習生時代から指導を仰いだ“師匠”との一騎打ちだっただけに、本人たちはもとより、ファンにとっても残念な事態となった。

 さらに、翌4日からの東京・後楽園ホールで始まる「NEW JAPAN CUP」(NJC)も前半の8大会が中止。同トーナメントは優勝者にIWGPヘビー級王座への挑戦権が与えられることになっているが、大会の大幅縮小となれば優勝者決定のプロセスも変更となりかねない。今後のタイトル戦線に影響が及ぶのも必至だ。

 とはいえ、ウイルス感染拡大から観客の安全を確保することの方が何よりも重要。他団体の動きも慌ただしくなってきており、DDTも28日から3月8日までのDDTグループ(DDT、東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレス)の9大会中止を決定。高木三四郎社長(50)は「大ダメージですが、こういう時期ですので。ファンの方には申し訳ないので、DDTユニバース(動画配信サイト)で配信します」と語り、5大会は無観客試合を配信することになった。

 一方、3月8日に横浜文化体育館でビッグマッチを控えるノアは、現時点では開催予定としている。またアントニオ猪木氏(77)が来場し、「燃える闘魂60周年メモリアルセレモニー」が開催されるプロレスリング・マスターズ後楽園大会(28日)も予定通り開催される。

 そうした中でリアルジャパンプロレスの新間寿会長(84)は「いろいろなところで興行中止、観客を入れない…。そんなことでいいのか!? 日本がそんな元気のない国になってどうする。どんなことがあっても興行はやります。選手たちの熱い思いでコロナウイルスなんて吹っ飛ばしてやる」と語り、3月19日の後楽園大会を“強行開催”する方針を示した。

 それでも、プロレスは大声援を発するファンと選手の距離が近く、屋内開催ということで感染のリスクが高いイベント。事態が急転する可能性も否定できず、まだまだ先行きは不透明だ。