【新日本】「金曜8時」プロレス中継復活!2冠・内藤に新たな使命

2020年02月10日 19時00分

2冠王者・内藤の雄姿がいよいよ金曜8時に見られる

 2冠王者が新たな使命を帯びた。新日本プロレスの大阪城ホール大会(9日)で、IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル王座を保持する内藤哲也(37)が、KENTA(38)の挑戦を退け両王座の防衛に成功した。3月3日の東京・大田区総合体育館大会では、IWGPジュニアヘビー級王者・高橋ヒロム(30)との師弟対決が決定。ますます注目を集める制御不能男が、今後果たすべき役割とは――。

“史上最悪の乱入者”KENTAとの王座戦は、内藤がコーナーに頭を打ちつけられて大流血する大荒れの展開に。それでも最後はデスティーノで逆転勝利。試合後はヒロムを呼び込み、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの同門対決が電撃決定した。

 2日間で7万人を動員した東京ドーム2連戦に続き、大阪城決戦は1万1411人札止めの大盛況。さらなる“追い風”として、BS朝日が4月から、毎週金曜午後8時からの1時間枠で「ワールドプロレスリングリターンズ」を放送することも発表された。

 本紙は激闘後に病院へ直行し、6針を縫った内藤を直撃。「金曜8時」のプロレス中継復活に手応えを感じると同時に、今後の地上波での放送枠についても語った。「僕の場合は小さいころ、土曜の夕方に父親と見てたんですよね。今の深夜だからこそ見られるお客様もいますけど、かつての僕みたいに子供にプロレスを見てもらって、プロレスラーになりたいと思ってもらいたい気持ちはありますね。ゴールデンタイムとまではいかなくても、子供の見やすい時間になればと」

 そのためにできることは何か。よりプロレスを広めるために、史上初の2冠王者にかかる期待は大きい。前IWGP王者オカダ・カズチカ(32)は積極的なメディア露出で存在感を発揮した。だが内藤には、別の役割があるという。「別に外向きが悪いとは言わないんですけど、僕は今、会場で見ているお客様を大事にしたい。オカダとか棚橋(弘至)のようにどんどん外に出る人は絶対必要。会場に来てくれたお客様を満足させるのが僕の仕事だと思ってますよ」と主張した。

 基本的にリング外の世界にほぼ興味を示さないが、一昨年にはNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演したこともある。当初は人気番組のオファーを断ろうとして関係者を大慌てさせた逸話を持つほど。大のプロレスファンだったからこそ、新規開拓よりも既存ファンの満足度を高めることを重要視する。その積み重ねが結果的にプロレスを広めることになると信じているからだ。

 また、約1年がかりで「2冠」の野望を達成した結果、「やらなきゃいけないもの、やってみたいことも増えました」と明かす。「東京ドームのメイン(での勝利)を経験した身としては、他のドームでもやってみたいって、より思うようになりました。あと(米ニューヨークの)マジソンスクエア・ガーデン大会(8月22日)も決まりましたし。去年の11月に米国の試合でマイクをやったんですけど、全然伝わらなかったので英語を勉強しないと」と、目標と課題を口にした。

 最後は「こちとら6針も縫ったのに取材させてあげたんだ。こりゃ高くつくな…」と不敵な笑みを浮かべて夜の大阪に消えた。飽くなき向上心とともに2本のベルトを守り続ける。