【新日本】ヒロム&リー ライガー&佐野の引退試合を介錯した俺たちがジュニア名勝負列伝を継承する

2020年02月06日 16時35分

5日大会でヒロムは、石森太二(左)にドロップキック

 新日本プロレス9日の大阪城ホール大会でリュウ・リーとの初防衛戦に臨むIWGPジュニアヘビー級王者・高橋ヒロム(30)が、新日ジュニアの新時代をスタートさせる。東京ドーム大会(1月5日)で獣神サンダー・ライガー、佐野直喜の引退試合を務めた2人は、平成を彩ったライバル対決を受け継ぐ存在。約1年7か月ぶりに迎える宿敵との王座戦に秘める決意とは――。

 第一頸椎の複数箇所を骨折する大ケガから復帰したヒロムは、1・4東京ドーム大会でウィル・オスプレイ(26)から王座を奪取し完全復活を証明。大阪城決戦では、負傷した2018年7月米国大会の相手でもあるリーを迎え撃つ。

 メキシコ修行時代から激しい抗争を繰り広げてきた相手との再戦。挑戦者をかたくなに旧リングネームのドラゴン・リーと呼ぶ王者は「前回がしっくりくる勝ち方ではなかったので。(試合中の負傷で)逆に無敵状態になっちゃった。何かが外れたんですよ。痛みを感じなくなってしまったというか」と語り、不本意な形で止まったままのライバル物語を再始動させるつもりだ。

 さらにこの抗争に大きな意味を付け加えたのが1・5ドーム大会だ。ヒロムはリーと組んで、引退試合のライガーを介錯。その2日後には、佐野も引退を表明した。結果的に平成の新日ジュニアを象徴するライバル関係が、そのまま2人に継承されることになった。「今にして思えばすごい偶然だなと。お二人ほど年数がたってるわけではないので、それを語るのはまだ早いのかなっていう気もしますけど『あいつにだけは負けたくない』というのは同じですね」

 ライガーと佐野の過激な戦いは、周囲に「そんな試合をしてたら死ぬぞ」と言わしめた。同じくヒロムとリーのこれまでの試合も比類なき激しさで見る者を魅了する。ライガー引退後初のジュニア王座戦ということもあり「新しいジュニアの始まりでもありますよね。でも自分とドラゴン・リーって、試合が始まったら何も考えられないと思うんですよ。終わった後で『すごい試合だった』『新しいジュニアを見た』という声が出たら正解だったのかなと思えるでしょうね」と、今回の一戦を位置づけた。

「もともと常に俺が(ジュニアの)中心人物という譲れない考えを持っていたので。ライガーさんが引退して何かが変わったってのはないです」。貫き続けてきた使命感と、受け継いだ誇りを胸に運命の一戦に臨む。