9日の大阪城ホール大会で鈴木みのる(51)とのV2戦に臨むIWGP・USヘビー級王者ジョン・モクスリー(34)が、約7年4か月にわたり秘めた思いを成就させる。

 ディーン・アンブローズのリングネームで活動した米WWE時代から、みのるのことは強く意識してきた。特に新日プロにのめり込むきっかけとなったのが、2012年10月に行われたみのると棚橋弘至のIWGP戦だ。

「当時はタンパにいて、いろいろ勉強をしている時期だった。魅せるプロレスではなく、ピュアなレスリング、相手を叩き潰す、痛めつける試合に衝撃を受けた。あの試合からたくさんのものを学んだし、まねしたこともある。いつか新日本に来て、こういう試合ができたらいいなと考えるようになった」と振り返る。

 特別な意味を持つ相手だからこそ、内容にこだわる。「2人の男がバイオレンスに傷つけ合う試合になる。2分で終わるかもしれないし、20分かかるかもしれないが、とにかく結果よりもいかに相手を痛めつけるかだろうね」。みのるからは“少年呼ばわり”で挑発を受けたが「これまで多くのデスマッチを経験してきた。それでも彼が俺のことをボーイと呼ぶなら、それは褒め言葉として受け取っておくよ」と余裕の笑み。大荒れ必至の一戦まで待ったなしだ。