【新日1・5東京ドーム】棚橋はジェリコに惜敗も…俺ならまだできる!って変な自信あります

2020年01月06日 16時30分

肩を借りて引き揚げた棚橋(中)は必死に前を向いた

 新日本プロレスの年間最大興行「レッスルキングダム14」(5日、東京ドーム)で、クリス・ジェリコ(49)との日米スーパースター対決に敗れた棚橋弘至(43)が再び輝く日は来るのだろうか。勝ってジェリコの保持するAEW世界王座への挑戦権を得たかったが、激闘の末にタップアウトして標的を失った。それでもエースは「俺ならまだできる」と再浮上を誓った。

 スター対決にふさわしい激闘だった。コーナー最上段から場外へのハイフライフローまで敢行した棚橋は、ドラゴンスクリューを連発して勝利に迫った。

 しかしコーナーを踏み台にしての三角蹴りなど年齢を感じさせないジェリコの反撃に遭って徐々に苦しい展開に。渾身のハイフライフローをコードブレイカーで迎撃される予想外の動きにも翻弄され、ペースを握られた。

 何とか一進一退の攻防に持ち込んだが、最後はハイフライフローを決めた直後にクルリと体を入れ替えられ、ウォール・オブ・ジェリコ(逆エビ固め)の餌食に…。3万人の大歓声を受けて耐えたエースも、無慈悲にねじり上げられるとたまらずタップした。

 4日の東京ドーム大会には出場しておらず、この試合が唯一のアピールチャンスだっただけに、試合直後は「言葉もない。悔しいです。ジェリコに勝ってスタートダッシュを決めるイメージしかなかったので、何も思い浮かばないです」とさすがに意気消沈。戦前には勝った上でのAEW王座挑戦に意欲を見せていたが、そのチャンスもつゆと消えた。「いろんなものが逃げていった。向こうのご厚意を無にしてしまった」と自嘲気味に語るしかなかった。

 とはいえ、ジェリコからは「彼こそがこの会社のエースと肌で感じることができた。本当に強い男だった」と絶賛された。実際、百戦錬磨のベテラン同士の攻防はプロレスファンをうならせた。その手応えはもちろん棚橋自身も感じており「ここから上がっていけばいいだけ。逆エビ(ウォール・オブ・ジェリコ)を食らって、若いころを思い出しました。21年目だけど、気持ちはデビューした時と変わっていないつもりだから。ここからでしょ」と自分に言い聞かせるように話し、必死に前を向いた。

「これからどうやって新日本の前線に食い込んでいくのか。『俺ならまだできる』っていう変な自信があります」と言い切ったエースの復活ロードに注目だ。