【新日1・5東京ドーム】ライガー笑顔で引退会見 ヒロムにエール「けがしないで盛り上げて」

2020年01月05日 16時56分

獣神サンダー・ライガー(左)と永井豪氏

 新日本プロレスの年間最大興行「レッスルキングダム14」(5日、東京ドーム)第1試合で、獣神サンダー・ライガーがラストマッチに臨んだ。佐野直喜(54)と組んで高橋ヒロム(30)、リュウ・リー組と対戦。ライガーのセコンドには、素顔の山田恵一時代に指導を受けた藤原喜明組長(70)が就いた。

 ヒロムに3カウントを許したライガーは試合後「お疲れさまです! 泣いてないよ。(試合を振り返って)やはりチャンピオン・ヒロムの強さですね。二枚も三枚も彼が上手でしたね。僕が下した引退という決断は間違ってなかったし、これからみんな大変だぞと思う。でもけがしないで、ますます盛り上げてほしいし。ヒロム選手がジュニアをもっとデカくすると言ってくれたので、あとは放送席からスゲー!って言ってますよ」と話した。

 引退の形は、レスラーによって様々だが「望み通りですね。引退会見とか、しんみりした感じは好きじゃない。ライガー、本当に引退するのかなって声が聞けたら100点満点かな。試合が始まったら対角線には王者がいましたし、へたな試合したらライガーダメだなって言われる。まだできるじゃない、辞めないでって声をファンが発してくれたのが、僕としては100点満点の引退試合だったなと」。

 続けて「満足してます。しんみり感もなかったし。今日も正面からぶつかって粉々に砕かれた。悔いはないでしょう。ヒロム選手がもっと大きくすると言ってくれた。もういいでしょう。何も思い残すことはない」と言い切った。

 ここで「獣神ライガー」原作者の永井豪氏が花束を持って登場し「31年前、新日本プロレスさんからマスクマンが誕生するとき、誰がかぶってくれるのかと期待して待っていたんです。ライガー選手、まあ山田選手なんですけど、俺にかぶらせてくれと。情熱と熱意、それが一番うれしくて、やってくださいとお願いしました。自分の判断が間違いでなく、長いこと活躍してくれてうれしいです」と振り返った。

 さらに「ライガーらしいイメージがどの試合にもあふれていて、プロレスファンが大喜びするスタイルが確立されたと思います。本当に感謝しかありません。どんどんマスクも自分なりにデザインしたり手を加えながら、常にファンを飽きさせなかったのはご本人の努力。本当にうれしかった。本当にライガーさん自身の戦いが伝説を具現化しているようで。興奮して見ていました」と語った。

 これにライガーは「山田君は邪神のかたまりだったので迷いはありましたが、僕はマスクマンになりたかったし、先生の作品もずっと見ていましたし、やりたかった。31年間、良かったんじゃないかと言われてホッとしています。肩の荷がおりた。人に恵まれたレスラー人生でした。先輩方、永井豪先生。バイオアーマーを着ていると、邪神の山田君が消えてしまう気がしますね」。

 マスクについては「このまま永井先生が『そのままライガーでいてください』と直々にお許しいただきましたので。ただバイオアーマーを着ないので…多少は邪神が現れるかもしれませんのでご容赦ください」と今後も使用するようだ。

 改めて今日の試合を振り返り「僕は佐野さんとの試合、あんな試合してたら、どっちか死ぬぞと言われてました。僕はいま彼ら(ヒロムとリー)の試合を見てたら、いつか死ぬぞと思ってます。そういう意味で新日本ジュニア最前線を走っている2人だし、これからの新日本を占う試合だったと思います。そういう意味で新日本の未来は明るいなと」と満足そう。

 また「それから天国にいる橋本真也選手に『俺もレスラー生活終わったよ』って言いたいですね。橋本真也の名前を口にしましたけど、いろんなレスラーがいてくれた。みんなも祝福してくれていると思います。(現役の選手たちに)なんの心配もないですし、手前みそだけど、今の新日本プロレス面白いよって思います。けがだけ気をつけて、すごい試合をファンの皆さまに提供してくれればと思います」と話した。

 思い出の試合を問われると「グレート・ムタ、橋本真也、鈴木みのる。この3人との試合は忘れません。皆さん、ありがとうございます。藤原(喜明)さんに言われました。健康なうちに引退できることが幸せだと。頑丈に生んでくれた母親に感謝です。ありがとうございました」。6日の大田区大会で引退セレモニーが行われるが「まあ本当に、事務所のみんなはライガーを泣かそうと企てているみたいだけど、泣かないから! ゲラゲラゲラ~で終わりたい。僕の引退式はそれでいいかなと思ってます」と話した。

 最後のパートナーを務めた佐野は「やっぱり、ライガーはライガーのままで引退するかもしれないけど、みんなの心の中では生きていくだろうなという試合でした。パートナーとして見ていても、まだまだできる感じに見えるしね。寂しいけど、やっぱり最後にこういう形でライガー選手にタッグ組ませていただいて、今は感謝しかないですね。若いころはいつも正面にいてくれたので、彼のテーマソングが流れるとスイッチが入る。それを最後に味わえたのはよかったです。なんとかしないととは思いながらやってたけど、彼の動きが素晴らしいんでね。最後は横にいると、彼の姿を見てしまったのはありますね。世界中のレスラーが彼に憧れて、頑張ってきた選手もいる。これからもライガー選手の姿はみんなに残る。試合はなくても姿はみんな見たいと思うので。これからもレスラーのみんなに力を与えていただきたい。お疲れさまでした」とねぎらった。

 セコンドに就いた師匠の藤原は「ただ寂しいだけ。(セコンドで)助けにいこうと思っても、反則になっちゃうと困るし。けがなく、ずっとやれたことは『おめでとう』ということですね。俺を使うならセコンドじゃないとはチラッと思ったけどね。最後の最後にけがしないだろうなと心配で心配で。最後にライガーに送る言葉? ありがとう。以上です」と語った。