新日本プロレスの年間最大興行「レッスルキングダム14」(5日、東京ドーム)で行われたIWGPジュニアタッグ選手権は、YOH(31)とSHO(30)の「ロッポンギ3K」が王者の石森太二(36)、エル・ファンタズモ(33)組を破り、4度目の戴冠を果たした。

 昨年11月に「SUPER Jr. TAG LEAGUE」3連覇を達成。ジュニアのタッグチームとしては抜群の実績を誇るが、王者組には昨年6月にベルトを奪われた。

 この王座戦の直前の試合ではジュニアのレジェンド、獣神サンダー・ライガーが引退。新日ジュニアを引っ張る3Kには大きな意味を持つ一戦となったが、ゴング前にドロップキックで先制。ゴングが鳴った後も場外へのダブルのトぺ・コンヒーロで石森とファンタズモを吹っ飛ばした。

 だが王者組は巧みな連係でペースを奪い返す。コーナーから体を重ねてつるした3Kに、合体の急所攻撃を見舞うなど、したたかな攻撃を見せた。3KはSHOのスピアーで反撃。YOHも場外の王者組へプランチャだ。さらにSHOは2人まとめてジャーマンでぶん投げた。

 王者組はファンタズモがSHOにスタイルズクラッシュ。さらにベルトを手にして凶器攻撃に出ようとしたが、セコンドのロッキー・ロメロが介入してベルトをもぎ取った。懲りないファンタズモはSHOに急所打ち。ところが全く効かない。なんとSHOは股間に防護用カップを装着しており、カップを取り出すとニヤリと笑った。

 完全に優位に立った3Kは鮮やかな連係攻撃。最後はSHOのショックドライバーにYOHがフットスタンプを合わせる合体攻撃で、ファンタズモを葬った。

 第61代王者となった3Kが“ライガー後”のジュニアで新時代を築く。

 YOHの話「最高のスタートが切れました。途中で危ない場面があったけど、ロッキー(ロメロ)さんのアドバイスで切り抜けられました。3Kを信じて貫いてきて良かった。ロッポンギ3Kが青春です。(ライガーとは)欲を言えば試合がしたかった。超えなければいけない存在。必ず超えてみせます」

 SHOの話「毎年毎年高い目標を掲げるばかりで結局、ふがいない結果で。でも、2019年、年末もすっげー高い目標を掲げているからそのスタートをいい形で切れて良かった。2020年は思い切り戦って、まだ(具体的に)言っていない高い目標を達成して分からせたい。(ライガーは)最後にシングルマッチがしたかったですけど…。キャリアの中で獣神サンダー・ライガーと試合ができたのは、一生誇りに思えるし自慢できると思います。ありがとうございました」