新日本プロレスの高橋ヒロム(30)が29日、獣神サンダー・ライガーの現役最後のファンイベントに乱入。来年1月5日の東京ドーム大会のライガー引退試合(ヒロム、リュウ・リー組VSライガー、佐野直喜組)での介錯を予告した。

 別に年の瀬にヒマを持て余していたわけではない。破天荒な男は、かつて憧れたレジェンドとの大一番を前にジッとしていられなかった。

 この日、都内でライガーが行っていたトークショーに突如として姿を現わすと、会場は騒然。昨年7月から首のケガのため長期欠場していたヒロムは19日の後楽園大会で復帰を果たしたばかりで、引退試合での対戦決定後もライガーとの直接対面が実現していなかった。

「突然すみません。このタイミングでしか直接お話できないと思いまして」と不敵に笑うと「ライガーさん、俺を最後の相手に選んだこと、絶対に後悔させません。そしてチャンピオンとして気持ちよく引退させます。1月5日、よろしくお願いします」とキッパリ。1・4大会で挑戦を控えるIWGPジュニアヘビー級王者ウィル・オスプレイ(26)との王座戦に勝利した上で、ラストマッチの相手を務めることを宣言した。

 これを受けライガーは「吐いたツバ、のみ込むなよ。チャンピオンとして上がってこいよ。俺はそのチャンピオン、叩き潰してやる」と宣言。ヒロムが差し出した右手を握り返した。

 だが、対戦相手の乱入に“怒りの獣神”の降臨を期待していたというヒロムは「まさか握手してくれるとは思いませんでしたよ…。正直ガッカリです」とライガーが握手に応じたことに不満顔。これでスイッチの入ったライガーの張り手を浴びるも「その反応ですよ。遅いんだよ、その反応するのが。楽しみにしてますんで。1月5日、もっともっと怖いライガーさんで俺とみんなを楽しませてください」と挑発して会場から風のように去っていった。