【新日本】ライガーがヒロムに“逆引退勧告”1・5ラストマッチで最後の試練

2019年12月22日 13時15分

獣神サンダー・ライガー

 新日本プロレスの来年1月4、5日の東京ドーム大会で引退する獣神サンダー・ライガーが、引退試合で対戦する高橋ヒロムに“最後の試練”を課した。5日大会で佐野直喜と組みヒロム、リュウ・リー組とのラストマッチに臨むが、結果次第では引退撤回の可能性も示唆。その場合はヒロムに引退勧告を突きつけるという。ジュニアのレジェンドがどうしても譲れない、30年以上守り続けた美学とは――。

 1989年4月のデビューから平成のジュニアをけん引したライガーの最後の対戦相手は、次代を担うヒロムとリュウ・リー。「引退する身としては、こんなに素晴らしいカードはない」と腕をぶした。

 ヒロムは4日大会でウィル・オスプレイの持つIWGPジュニア王座に挑戦し、勝利した場合は5日大会に王者としてリングに立つ。ライガーは「僕も責任感は感じているし、ヒロムにもプレッシャーをかけたいね」と不敵な笑みを浮かべると「アイツがもし王者になって1・5で僕に負けるようなことがあったら、お前、引退しろって。俺、引退撤回するから。ホントに。そのくらいの気構えでこないと、俺、許さないよ」と仰天発言を繰り出した。

 一見、理不尽でしかない提案だが、その裏には守り続けた新日本のレスラーとしての矜持がある。そもそもライガーは3月の東京・大田区総合体育館大会のIWGPジュニア王座戦で、石森太二に敗れ引退を決意した。「なぜリングに上がるのかって、そりゃテッペンを目指すからでしょ。それを狙う力が俺にはもうないなと思った。もし引退する人間に王者が負けたら、俺が引退を決めた根底が覆っちゃう」と言葉に力を込めた。

 入門当初から師匠・アントニオ猪木氏に「新日本プロレスとは戦いなんだ」と教わってきた。だからこそライガーは「怒りを忘れちゃダメ。最後の最後まで僕はそれで(リングに)上がるつもり。王者に勝つ力が残っているなら引退は撤回する。そりゃそうなるよね。だから心してこいよ」と呼びかける。

 それはヒロムが令和のジュニアを背負う逸材と認めているからこそのゲキでもある。「新しい新日本プロレス、新しいジュニアを引っ張っていく人間。実力も、色気も、センスもあるしね。でもその期待に応えられるかはアイツ次第。マジで会社はヒロムの引退セレモニーの用意もしておいたほうがいいよ」。獣神は弱肉強食の世界でしか生きられない。最後に待っているのは誇り高きバトンタッチか、それとも不死身の復活劇か――。

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