【新日本】飯伏 ブリーフケース殴打事件を猛反省

2019年12月14日 16時30分

「キレた」状態でオカダ(下)を襲撃した飯伏

 東京スポーツ新聞社制定「2019年度プロレス大賞」で技能賞を受賞した新日本プロレスの飯伏幸太(37)が、「ブリーフケース殴打事件」を猛省した。来年1月4日東京ドーム大会でIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(32)への挑戦を控え、広島大会(8日)では自身の強さと弱さの両面を露呈したという。決戦に向けて繰り広げられる高度な心理戦の真相に迫ると――。

 広島大会後のリング上で飯伏は、オカダからベルトを顔に押しつけられて激高。G1クライマックス優勝で手にした挑戦権利証が入ったブリーフケースで殴打し、大乱闘を繰り広げたことで騒動になった。

 取材に応じた飯伏の表情には、さすがに反省の色がうかがえた。頭めがけて鈍器のようなものでフルスイングする蛮行に及んだのだから無理もない…と思いきや、理由はオカダの手のひらに乗せられたことだ。「作戦にはまってしまったというか。感情が出てしまったから。あれが“キレる”だよね」と振り返る。

 王者の実力を認めた上で「一つだけ(自分が)勝っている部分は『何をするか分からない』という、いわゆる狂気的だったり、未知の部分。それは彼にはないんじゃないか。(勝てる)可能性としてはそこ」と分析していた。だがそれは、もろ刃の剣でもある。過去2度の中邑真輔戦でいずれも「キレた」状態で大爆発したが、結果的には敗れているからだ。

「あれは強い部分であり、弱い部分。攻撃力は100だけど、防御力はマイナス20くらい。何秒持つか分からないし、45秒くらいかも。(相手が)余力があるうちに引き出そうとしてきて、まんまと乗ってしまい力尽きた瞬間にやられるのが今までのパターン」

 自分でコントロールすべき部分を相手によって引き出されてしまったことは、シリーズを通じた手の内の探り合いにおける完敗を意味する。それでも「うまいし、やっぱり考えてるね。そこにのまれたら終わる。ただ向こうは1回のんだと思っているはずなんで。あれが全部じゃないよと。だからそれのフェイクというか“キレフェイント”も考えてる」と形勢逆転に自信をのぞかせた。

 IWGP戦翌日の1・5東京ドーム大会ではIWGPインターコンチネンタル王座とのダブルタイトル戦が控えるが、現段階ではオカダ同様にIWGP戦以外は考えられないという。「1・4で全力を出さないと、1・5での2冠はない。今までの相手と比べてもオカダ・カズチカは別格だし、東京ドームのメインでタイトルマッチをやる。シチュエーションとしては最高」。本年度のプロレス大賞MVP男を倒し、業界の新しい顔となることができるか。

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