新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(32)が、来年1月4、5日東京ドーム大会での公約達成に向けてフル稼働する。日本テレビ系の情報番組「スッキリ」では、火曜コーナー「WEニュース」の12月マンスリーMCとして初登場。これをきっかけにリング内外で超ハードスケジュールをこなし、年間最大興行に向かう。

 最新の音楽や映画、海外エンターテインメントを取り上げる「WEニュース」では、9月からMCが月替わりで起用されている。MC初挑戦となったオカダは、初回の放送(3日)でガウン&ベルトのコスチューム姿で登場するや、スタジオにカネの雨を降らせて存在をアピールした。

 短期間ながら“朝の顔”となったことは、既存ファン以外にも認知してもらうチャンス。「僕のしないといけないことは1・4、1・5超満員なので。少しでもこういう機会にプロレスを知ってもらって、この人の試合を見てみたいなって思ってもらえるようなMCができたらいいんじゃないかと思いますね」と目を輝かせる。

 今年はG1クライマックス後から「ドーム超満員」を公約に掲げてきた。団体は4月に米ニューヨークのマジソンスクエア・ガーデン大会を成功させるなど、順調に海外でのファン層を拡大しているにもかかわらず、国内の年間最大興行に空席があることにジレンマを感じているからだ。

 何度もドームのメインを経験するうちに、公約達成のためにはメディア露出を増やすことが必要不可欠という考えに変わった。「『いいものを見せていればいつか届く』と思っていたんですけど。『いつか』って言ってるだけでなく、次(できること)は何かって考えたら、リング上だけじゃ足りないんじゃないかと。いろいろなところに出て、知らない人にも面白いなと思ってもらわないといけない」

 関係者によると今月はテレビを中心としたプロモーションが集中しており、超過密日程が続くという。それでもレインメーカーは「チャンピオンですし、ドーム前に忙しくない方がおかしいですから。そういう中でコンディションを整えていくのが、今の時代のプロレスラーだと思います」と言い切った。

 ドームの初日大会で飯伏幸太(37)とのV5戦に勝利すれば、2日目大会でIWGPインターコンチネンタル王者とのダブル王座戦に進出する。タイトル戦でも結果を残し、ドーム2連戦を成功に導く。