新日本プロレスは15日、都内で会見を行い、来年1月4、5日の東京ドーム大会で引退する獣神サンダー・ライガーの引退試合の第1弾カードを発表。プロレスラーを目指すきっかけとなった“炎の飛龍”藤波辰爾(65)との共闘が決定した。

 ドーム2連戦初日となる4日大会で行われる「獣神サンダー・ライガー引退試合Ⅰ」として発表されたカードは、ライガーと縁深い選手が揃った8人タッグマッチ。ライガーは藤波、ザ・グレート・サスケ(50)、タイガーマスクと組み、佐野直喜(54)、大谷晋二郎(47)、高岩竜一(47)、田口隆祐(40)組と対戦する。

 さらに、ライガー組のセコンドにはエル・サムライ(53)が、対戦相手組のセコンドには小林邦昭(63)がそれぞれ就き、保永昇男(64)が特別レフェリーを務める。

 ライガーは5日大会で「引退試合Ⅱ」(カードは未定)を行い、6日の大田区大会で引退セレモニーを行う。豪華絢爛なラストマッチ第1弾が決まり「引退試合だからって湿っぽくなるのも嫌だった。華やかにいこうと。おおーすげーっという形で終われればと思います」と思いを明かした。少年時代に憧れ、レスラーになるキッカケとなった藤波とのタッグには「藤波さんがいるから、今の僕がいると言っても過言ではない。レスラー冥利に尽きます。僕は幸せものです」と万感の表情を浮かべた。

 この日の会見には藤波も出席した。2006年に新日プロを退団した藤波の古巣参戦は、2008年の1・4ドーム以来、実に12年ぶり。「また上がる機会をつくってくれた新日本に、心から感謝を申し上げたいと思います。久々に興奮、緊張してます。今までなじんでいたところなんですが、十数年ぶりに新日本のリング、ライガー選手のパートナーということで、足でまといにならないようにコンディションを整えて準備万端で上がりたい」と心境を告白した。

 ライガーの引退には「全然、僕より続けられる。でも、そこは本人の気持ちもある」と理解を示しつつ「寂しい気持ちはあるけど、とにかくプロレスを盛り上げる意味では、目一杯の送り出しをしたいね」と後輩の晴れの舞台へ意気込んだ。