【新日本】ライガー ゴッチ式パイルドライバーに沈むも「鈴木、ありがとうよ!」

2019年10月15日 00時00分

ライガー(右)を倒し正座して頭を下げた鈴木みのる

 新日本プロレス14日の東京・両国国技館大会で来年1月4、5日の東京ドーム大会で引退する獣神サンダー・ライガーが性悪王・鈴木みのる(51)との最後の一騎打ちに臨み、ゴッチ式パイルドライバーで沈められた。

 両雄は2002年11月のパンクラス・横浜大会で初対戦。みのるがプロレスに回帰するキッカケとなった。12年12月の後楽園ホール大会以来、約7年ぶりの激突が決まるや一気に抗争がヒートアップした。9月22日の神戸大会では約7年ぶりに鬼神ライガーが降臨して、緑の毒霧を噴射。両雄の遺恨は修復不可能となった。

 これが最後の両国決戦となるライガーは、上半身裸のヘビー級仕様「バトル・ライガー」で登場。いきなりグラウンドに誘って関節技を狙う。しかしアームロックを決めたみのるが、逆にグラウンドに誘うと、ライガーは三角絞め。場内が呼吸すらできない殺伐とした攻防が続いた。

 さらにライガーは掌底連打から大一番限定の浴びせ蹴り。右ヒジに狙いを絞るとアームブリーカーを連射。往年の必殺技・空中胴絞め落とし、垂直式脳天砕きで一気に出た。

 しかし、みのるが殺傷能力十分のドロップキックで流れを変えると、張り手とエルボーの打ち合いに。ライガーは前のめりになりながら意地だけで立ち続けるも、最後はみのるがゴッチ式パイルドライバーで3カウントを奪った。

 みのるは大の字のライガーの前で正座すると、深々と頭を下げ、先輩に礼を尽くしてリングを去った。気を取り戻したライガーも「鈴木、ありがとうよ!」と叫んだ。

 バックステージでライガーは「今日は俺の負けだ。だけど、あいつは俺をブチ切れさせ、怒りMAXにさせやがった。いつどこでもいい。試合を組め」と再戦を訴えたが、みのるは「限界を感じて辞めるあいつが何を持ってこようが、俺には勝てねえ。これは俺とあいつの17年間、いや32年間のケジメだ」と断言した。

 それでも凄惨なはずの遺恨決着マッチは、ある意味、すがすがしさと潔さを残して終わった。昭和、平成、そして令和までをトップランナーとして、それぞれのフィールドを疾走し続けた2人のドラマは、ひとまずのピリオドが打たれそうだ。