新日本プロレス10・14両国国技館大会で激突する、鈴木みのる(51)と獣神サンダー・ライガーが5日、新潟・魚沼大会で大乱闘を繰り広げた。

 来年1月4、5日の東京ドーム大会での引退を控えるジュニアのレジェンドとプロレス界の王の“遺恨決着戦”は、前哨戦から大荒れの様相を呈している。この日の魚沼大会ではタッグ戦で激突。みのるが試合開始のゴングを待たずに奇襲を仕掛ければ、ライガーも場外での鉄柵攻撃で応戦する。

 激しい場外乱闘を経てリング上で再び対峙すると、みのるがスリーパーホールドを仕掛ける。ライガーはこれを脱出してフィッシャーマンズバスターで反撃し、一歩も引かないチョップ合戦を繰り広げた。

 最後はライガーが掌底でパートナー・YOSHI―HASHIの勝利をアシストしたが、試合が終了してもエキサイトした2人の戦いは終わらない。互いにイスを手にして場外戦を展開しながら退場した。

 コメントブースに先に姿を現したみのるは「ライガー、どこ行った。ツノ野郎…カブトムシが。夏は終わったんだ、さっさと土に帰れ」と罵詈雑言を浴びせる。「ケンカなら買ってやる? 誰に口をきいてるんだ。お前にかけるものなど何もありゃしねえ。ボコボコにいたぶられればそれでいいんだ。1月4日なんか迎えさせねえ」と、引退を発表している東京ドーム大会前に引導を渡すことを宣言した。

 一方のライガーももう止まらない。「両国の俺と鈴木のカード、なくなる可能性あるぞ。その前に後楽園(10月7日)があるだろ。あいつを血祭りに上げてやるよ」。9月の後楽園大会では、解説席にいたライガーがみのるに襲撃されゴッチ式パイルドライバーでKOされた。「仕返しをするのは当たり前だろ。両国を楽しみにしているファンには悪いけど(シングル戦が)なくなる可能性あるよ」と物騒な予告を放った。