【新日本】黒KENTA NEVER王座V1

2019年09月30日 16時30分

試合後、KENTAは大の字のYOSHI―HASHI(左)を上から見下ろした(新日本プロレス提供)

【ニューヨーク28日(日本時間29日)発】新日本プロレスの米国大会で、NEVER無差別級王者のKENTA(38)がYOSHI―HASHI(37)を退け、初防衛に成功した。英国でのベルト奪取に続き、海外での王座戦で存在感を発揮。極悪軍「バレットクラブ」加入を機に勢いづく蹴殺戦士が、このままベルトを黒く染める。

 2月まで在籍した世界最大団体「WWE」の本拠地で、KENTAが“生まれ変わった”姿を見せつけた。会場への手配が義務づけられていた救急車の到着が遅れたため、当初予定した大会開始時間が90分も遅れるトラブルに見舞われる中、大ブーイングに迎えられた王者はなりふり構わぬ戦法に出た。YOSHI―HASHIのラリアートをマーティー浅見レフェリーに誤爆させて無法地帯と化して、極悪軍が誇るIWGPタッグ王者のタマ・トンガ&タンガ・ロアを介入させる。

 ところがここでタイガー服部レフェリーが登場。乱入者たちが排除されてしまう。これでペースが狂ったか、王者はゴー2スリープを切り返され、バタフライロックに捕らえられる。さらにはかち上げ式ラリアート、KUMAGOROSHI(変型ボム)を立て続けに浴びて窮地に陥った。

 しかしカルマ(変型ドライバー)だけは阻止し、得意の打撃戦に活路を見いだす。強烈なカウンターの張り手から袈裟切りチョップを連発し、ブサイクへのヒザ蹴りを発射。最後は渾身のゴー2スリープを叩き込んで乱戦を制した。

 ロンドンで強奪したベルトを今度はニューヨークで守り抜き、世界にその名をアピールした王者は英語で「新日本に来てから、大勢の人が俺に『クソ野郎』だと言ってきた。だけど俺は『気にしてないから』って言ってやるよ。俺は俺のしたいことをやるだけだ」と豪語。本格参戦を開始したG1クライマックスでは結果を残せず、極悪軍入りで転機を得た。16日には飯伏幸太(37)に敗れ、東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証取りに失敗したものの、NEVER戦線で確固たる地位を築きつつある。

「これは俺のタイトルだ。ところで次の相手は誰だ? もし欲しいやつがいるなら、持っていってみろ。俺はここにいる。かかってこい」。我が道を行く存在感は、新日マットでの戦いを重ねるごとに大きくなっている。