新日本プロレス10月14日の東京・両国国技館大会でIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(31)に挑戦するSANADA(31)が4日、今夏に遂げた“劇的進化”を明かした。G1クライマックスでオカダから初勝利を挙げたことで、周囲からの期待値が激変したことを実感。これまで最も欠けていた自信を胸に、悲願の初戴冠を誓う。

 新シリーズ開幕となったこの日の東京・後楽園ホール大会でSANADAは、オカダとタッグ戦で激突。王者に見せつけるようにオコーナーブリッジ(回転足折り固め)で後藤洋央紀を沈め、最高のスタートを切った。

 先のロンドン大会でV3に成功したオカダに挑戦を表明し、両国での王座戦が決まった。「(オカダが)『リベンジしたい相手がいる』って言うから、俺しかいないじゃないですか。G1での1勝は、けっこうインパクトの残る1勝だったと思うんで。周りからの見られ方も変わったと思うんです」

 今年3月の対戦を機にオカダから好敵手として認められたが、G1公式戦でシングルでの初勝利を挙げるまでは6戦全敗と圧倒され、決して対等なライバル関係とは言えなかった。しかしオカダを撃破して以降、周囲の期待値が大きく変化したと感じている。英国遠征でも連日、過去最大級の声援を受けたからだ。

「特に海外の声援は変わりましたね。オカダに勝っただけでこれだけ自信がつくなら、IWGPを取ったらどうなるんだろうって。今まで自分に一番足りなかったのが自信だったのかなとも思いますし。そりゃ6連敗してるうちはなかなか出ないですよ」

 さらに関係者によると、ロンドンではより自信を深める出来事があった。市内で食事をしていると、現地の金髪美女が「ヘイ! ユールックス、ソーグッド!」とささやきながら接近。プロレスラーとは知らなかったようだが、「日本人イケメン枠」で写真撮影をせがまれたのだ。SANADAは「いやあ、オーラが出ちゃってましたかね」とかなり調子に乗っていたという。まさか“逆ナン”も後押ししての挑戦表明だったのか? 大きな変貌を遂げた男が、一気に頂点へと駆け上がる。