新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」は7日、静岡・浜松アリーナでAブロック公式戦が行われ、 前年度覇者の棚橋弘至(42)は痛恨の4敗目を喫し、連覇の夢が消えた。バッドラック・ファレ(37)との公式戦では低空ドロップキック、ドラゴンスクリューと巨漢戦士相手に定石通りの脚攻めを展開。ところが連発を狙ったハイフライフローの2発目を、極悪軍団「バレットクラブ」のセコンドに妨害される。バッドラックフォールこそ回避したものの、意表を突く逆さ押さえ込みで3カウントを奪われた。

 最終公式戦を待たずして終戦を迎え「優勝戦線に残れなかったこと、得意とする丸め込みで3カウントを取られること、この両方がこんなにも悔しいとは。この現実をどう受け止めていいか」とぼうぜん自失。最後は「まだG1は続くから」と前を向いたが、完全復活を目指すエースは厳しい現実を突き付けられた。