新日本プロレス3日のエディオンアリーナ大阪大会で真夏の祭典「G1クライマックス」Aブロック公式戦が行われ、飯伏幸太(37)が前年度覇者・棚橋弘至(42)を撃破し、2敗を死守した。

 昨年大会優勝決定戦と同一カードの大一番は、ともに2敗と後がないサバイバルマッチとなった。序盤から棚橋の足攻めに遭った飯伏はスリングブレイド、ハイフライ式ダイビングボディアタックを浴びて窮地に陥った。

 それでもハイフライフローを間一髪で回避すると、ボマイェで形勢逆転。なおも丸め込みで粘る棚橋に、ハイキック2連発からカミゴェを炸裂させて激闘を制した。

 憧れ続けた棚橋との公式戦を制した飯伏は「G1とは、また別の自分の中のストーリーがあるので。それが一歩進んだかなと。まだまだ終わりじゃない。これから始まり」と感慨深げ。

 さらにメインでは開幕から無傷の6連勝を飾っていたIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(31)に土がついたため、Aブロック自力突破の可能性も復活した。

「いやもうね、限界です。楽しい限界ですよ。もっともっと突破していきます」と力強く言い切ったゴールデンスターが、悲願の初優勝へ前進した。